楽典とソルフェって〜5
9月も下旬なのにまだまだ蒸し暑いですね(⌒-⌒; )
ジメジメ〜…。
さて!(毎回言ってるな)
昨日は主に楽譜を読む力を付ける大切さという観点から書いてみました。
弾けるようになったからといって、楽譜が理解出来ているとは限らないケースは本当に多いんです。
何度も繰り返し練習しているうちに、良くも悪くも指は動きとして覚えていきます。
弾きなれてくるほど、実は耳や記憶に頼って全然楽譜を見てない。
そもそも見たところで、パッと分からないから見る気が無いという悪循環(´Д` )
でも弾けてるなら良いじゃない?と思うかもしれません。ただ、多くを感覚や記憶に頼って曲だけを練習していると、ずーっと自分の感覚の範囲内で出来るレベルから抜け出せないんです…。
そして、曲を指の動きだけで覚えて弾いていると、予期せぬミスで止まってしまったときに、完全に流れが止まってしまい立ち直れなくなるケースも多いですね…。
曲がレベルアップしていくほど、記憶や感覚だけで何とかなるほど甘くは無いです。
大人になってピアノを再開される方は、子供の頃に弾けなかった憧れの曲を目標にされる方も多い。
その際にやはり楽譜が読めない…と譜読みが大きなネックになる場面にも多く立ち会いました…。
楽譜が読めてないから弾けるようにならないのか?
まだ技術的に不充分弾けないのか?
同じ、満足に弾けない現状だとしても解決するためのアプローチは異なりますよね。
大人になってから初めてピアノを始める方も沢山いらっしゃるので、何歳からでも土台の底上げは可能です!何事も意欲次第!
レッスンの中で「弾く」だけに特化せずに楽譜に向き合う時間を作ることは、末長く音楽を楽しむため未来のための栄養素です!(何とか締めたー(^◇^;))
…また前回の前置きが長くなった (´°Д°`)
どうか、しつこいとか思わないで…(苦笑)
さて、じゃあ楽典はどうすれば良いのか。また洗足オンラインのお世話になりましょう。↓
最初の項目、五線譜の読み方や音名、音符と休符、小節と拍子、ソルフェと被ってる内容もかなり多いですよね。
楽典も結局楽譜を読む力を養うためのものなので、何もかも違うというものではないんです。
そして、やりたいジャンルがクラシックだろうと、ポピュラー系だろうと根底は同じです。知っておいて損はない!
音程
音程が分かることで、和音、コードネームの理解がスムーズになります。楽譜を読む際に音程を視覚的に意識出来ると譜読みも速くなるかも…?
音階
音階とは何なのか仕組みを理解すること。
そして調号を覚えること。
音階や調号が身についた上でないと、その後に続く和音、コード進行の話も理解が難しいと思います。
逆にここまでの地盤が固まっていれば、その後に続く項目も吸収していける素地は作れるのでは。
前にも書きましたが、講師になりたての頃に経験者の方でも調性や調号の概念のないまま曲を譜読みされてる方が多いことに驚きまして…。
なんかこの音が黒鍵になるらしい?くらいの認識はあるものの、なぜそうなのか?がすっぽり抜けているため、とにかく調号の音を白鍵で弾いてしまう等のミスが多い…。
ここは子供の頃に音階とは何か学んだり、繰り返しスケールやカデンツを弾いた経験があるかが、かなり影響すると思っています。
クラシック曲や市販の楽譜を弾く際、それが何調で書かれているのか?自分自身で楽譜を見て理解出来るようになること。
これは絶対抑えて置きたい要素ですし、スケールがスラスラと弾けることは、即興演奏や耳コピアレンジする上でも基礎体力として必須です。
音階がスラスラ弾けることはテクニック練の要素だけでなく、西洋音楽の仕組みを頭にインプットする素地作りにもなる…!日々の練習に少しづつ取り入れていけるのは如何でしょうか??