クラシックピアノ専攻の自分が、一体どうやってアドリブ(即興)が出来るようになっていったのか2
なんと11月も最終日。それにしては暖かいような気もするけど、鼻水が長引いている自分…。風邪なのか寒暖差アレルギーなのか花粉なのか?自分自身では判断がつきかねます…
まあ、いきなり自由に弾いてと言われてましても、文法も言い回しも何も知らないのに、いきなり外国語で会話しよう!と無茶ぶりされるようなもんなんですよ。
そう、一口に出来ないと言っても原因は人それぞれ、演奏もアドリブも一緒!(無理矢理)
まず現時点で自分が躓いている原因が何なのか紐解いていく必要があるのです。
仕組み(理論)が分からないから?
瞬発的に指が動かないから?
楽譜に書いてないこと弾くなんてなんか恥ずかしいという気持ちの問題?
出来ないのはセンスがないから…とかでは無いです!知らない言語は天才でも話せません(笑)
やはり理論の勉強が必要がある訳です。
理論というと堅苦しいけど、ジャズらしさとは何か。ジャズをジャズたらしめてる要素って何だ?と仕組みを解明していく過程だと思えると良いのかもしれません。
結論から言うと自分は
理論の理解&音源聴く→個人練習→セッション(アンサンブルの中でのアウトプット)→悔しさとか刺激とか受ける→新たな理論の取得→個人練→セッション→…♾️
という感じのサイクルで徐々に上達していった気がします。
とは言え、理論も最初から100%クリアに分かるなんて無理でしたし(分かるところと??が常に混在してる感じ)
まずは先人の素晴らしい音源を聴くべきだ!(←めっちゃ言われる)と言われても、最初の頃は良い演奏の基準も自分の好みも分からなかったので、テーマは兎に角アドリブって聴いていても、何弾いてんだか、さっぱりよく分からんし、メロディアスじゃないからぶっちゃけ退屈だし…(´Д` )でな具合でして、やっぱり好きなポップス聴いてる方が楽しいや!(当時はiPod)ってなり…。
個人練習しようにも、楽譜に書いてない事練習するって具体的にどうすりゃいいのさ (´°Д°`) ?!って常に暗中模索状態。理論で学んだことを実際の曲の中で試そうにも、中々リアルタイムでは使いこなせないし手応えなし…。フラストレーション溜まる事山の如し。
ある程度のスピード感でサクサクこなせない課題に対してモチベーション保つのって人間難しいものです。
ジャズが弾けるようになる という漠然とざっくりした目標だけでなく、まずコードネームを見てパッと左手のヴォイシングが抑えられることを目指そう。など現実的なスモールステップの目標設定が大切だと今から振り返ると思います。
自分の今の居場所から、一段上の階段しか登れません。一歩ずつ。
中々変化の見えない長い道のり。
一人じゃモチベーション湧かないし、勇気を出して初心者OKのセッションに行こうと思い立つも、ドキドキするわ恥ずかしいやら…。初心者といいながらも自分よりと流暢に弾いてる人の姿を見ては、嫉妬と羨望が入り混じった複雑な感情を覚え、そして楽譜さえあれば自分ももっと上手に弾けるのに…!こんな恥をかかずに済んだのに…‼️という卑屈な感情がムクムク込み上げてきて。
あーー!こんな自分大嫌い(´Д` )
いやー、苦しんでますね(笑)
そんなこんなで、始めたばかりのころは全く滑らかなサイクルでは無かったです(⌒-⌒; )実際、何度も心が折れて小休止していました(笑)
しかし忘れたころにまたやってみようと再起し、何周かしていると不思議と点と線が繋がり少し出来るようになっていたりする。転がり始めると先人の名演が聴き取れるようになって自分の好みも分かってくる。分かってくるとアドリブも興味を持って聴けるようになってくる。セッションでのアンサンブルも楽しめるようになってくる。そして練習のモチベーションが上がる!
と回転速度が高まってくるんです!
どこか一つ欠けていても無理だったと思います。
例えば自信が持てるまではセッションなんか行けない…独学で頑張る。とサイクルを自分一人の環境に閉じ込めてしまったりとか有りがちですよね。
確かに店が主催しているセッションにいきなり飛び込むのはかなり勇気がいることだと思います。なのでジャズピアノレッスンは初めの一歩の擬似セッションとしての機能もあるのかな。って思います。(先生がベースラインや他の楽器のパートを弾いて一緒に合わせ演奏するんです。)
そしてこのサイクルは現在進行形で一生続いていくものだと思います。言語の取得に似てる感じしませんか?(←日本語しか喋れないくせに偉そう)