楽典とソルフェって何〜3
これこそ長くなりそうなテーマで、パートいくつまで続いちゃうんだろうか…。考えをコンパクトに纏められる文章力が欲しいものだ…(^◇^;)
さて、自分が講師になり、多くの大人の経験者の方が、調性や拍子の意味を理解せずに練習しているのでは?と感じることが多々ありまして…。
(ここで、調号や拍子とは何ぞや?と不安になった方は是非覗いて見て下さい。blog上だけで伝えるのは限界があるので…。)
https://www.senzoku-online.jp/theory/classic/index.html
webで楽典が無料で学べるって便利な時代だ…(´-`).。。ooO○◯
調号も拍子も楽譜の一番初めに示されていて、ここを踏まえた上での譜読みであり、曲想であり、表現であるのですが、久しぶりで忘れているのか?そもそも子供の頃にどこまで教わっているのか?経験者さんほど認識に差があるため、戸惑いました。
きっと子供時代、レッスンで全く触れられていなかったということは無いのでしょうが、子供の段階で興味が持てる話ではないでしょうし(自分もそう。)再開までのブランクもありますし、何より…
楽譜や音楽の仕組みというものは曲を弾いていくだけで自然に身についていくモノではなく、そこに特化してある程度長い期間反復していかないと、身に付いていかないものなのだと思います。
(習っただけで身につくなら日本人もっと英語喋れる筈だしね(^◇^;)←英語喋れないのに、いちいち英語に例えるのが好きなやつ)
自分は小学3年生くらいから、ピアノのレッスンと並行してソルフェや楽典を勉強し始めましたが、趣味のためにピアノもソルフェも両方レッスンに通う!…なんてのは、やはり一般的ではありませんよね。
ただ、ソルフェージュや楽典を習い始める以前のレッスンも、ただ曲だけを弾いていた訳ではなく、五線譜ノートに音符やメロディを書いたり、楽譜を歌ってみたり…と段階に応じてソルフェージュや楽典の要素を取り入れながらレッスンをしていた記憶があります。(楽譜を書いたり歌ったり…は楽譜を読む力を向上させるのに本当に役立つのです!)
なので、勉強が本格化してからもギャップに戸惑った記憶はありませんし、楽典に関しては難しいというよりも、今まで弾いてきた音楽って確かにそうなっているし「なんか当たり前のことを言ってるな」という感覚でした。専門分野の人にしか理解出来ない「特別難しい何か」では決してありません。
ピアノが上手に弾けるようになるためには、まず練習が必要!とにかく沢山弾いて指を動かないと!と考える方は多いと思います。
そしてそのイメージが強すぎるがために、楽譜を歌ったり音楽や楽譜の仕組みを学ぶことは、かえって遠回りに思えてしまうケースも多いようなのですよね…。
確かに実際に学んだところで、すぐに分かりやすく演奏が上達するモノでも無いですし、いきなり難しい曲が弾けるようになる訳でもありません。なので気持ちはよく分かります。
これらは繰り返し繰り返し、感覚化に染み込ませて初めて意味を感じるものです。
自分も真の意味で、ソルフェや楽典を学んだ有り難みが分かったのは講師になってからなのかも…?(学生時代は周りは学んでいる人ばかりなので比較が出来ない…)
とはいえ、やっぱり勉強となると大変でしょ?
いえいえ、そんなことはありません!
ソルフェージュは学年に応じて難度は上がっていきましたが、楽典は次から次へと新しい要素が出てきて付いていくのが大変!というものではなく、小学生〜音高受験までの中学3年生の間で、習ってること自体はそうは変わらず、繰り返し同じ範囲内のことを反復し続けていた気がします。
自分の子供時代がそうだったように、レッスンの中で、実際の楽曲を通じて学べることは沢山あります。その時点では興味が持てない話だとしても、早いうちから音楽の仕組みを小出しに耳にするだけでも、充分意味はあると思っています。
曲を仕上げることだけに全振りするよりか、確実に未来の可能性が上がるはずです。
〜続く〜