クラシックピアノ中上級者がジャズピアノで躓く理由その3(備忘録)
前回は主にわたしがジャズを始めた経緯、青い思い上がり、そして挫折などをお話ししました。
今日は具体的に自分が何に躓いたのかをお話ししていきましょう〜(´-`).。。ooO○◯
まず自分が憧れ、習得したいと思ったアドリブ以前に、幾つもの壁が立ちはだかったのです…。
その1.聞いたことのない言葉のオンパレード。そしてコードの押さえ方が分からない。
まず当時の自分はコードネーム自体は理解しているつもりでいましたし、コード譜でのピアノソロも一応は弾けました。(何かイマイチ、もっと上手くなりたいとは思いつつ…)そしてクラシックの楽典や和声の延長線上で、基本的なコード進行等は理解出来ていたと思います。
ただ基本のコードトーンの上に更に積み重ねるテンションの理解についてはあやふや。そしてオルタード、コンディミ等々…の初めて聞くカタカナ用語のオンパレード…。分からない用語を分からない用語で説明される。もうパニックofパニック… (´°Д°`)‼️
そして、何より一番戸惑ったのはジャズピアノ特有のコードの押さえ方です…。
クラシックであろうと、ポピュラーであろうと自分一人で演奏する場合、和音の一番下のベース音を弾かないということは、ほぼあり得ないのです。音楽の土台として非常に意識するラインです。
しかし…❗️
ジャズはソロとは限らない…。つまりセッション等のバンド編成の場合は、低音パートを請け負うベーシストという専任者がいるのです…!
これがどういうことを指すのかというと、ジャズピアノの場合、今まで土台として意識していた左手の低音(クラシックだと根音、ジャズ、ポピュラーだとルートと言う)を弾く必要がなくなるのです…。
たとえばG7のコードの場合のルートはG=ソです。
これは今までに無い経験で、大きなカルチャーショックでした。更にテンションと呼ばれるコードトーン以外の音を加えることにより、サウンドがより複雑になり頭はパニック状態(^◇^;)
これじゃ何のコード鳴らしてるのか分からないよーと半泣きに(冗談抜きで。苦笑)
ベースと合わせると確かにカッコいいジャジーなサウンドだけど、一人だと途端に何のコードを弾いているのか分からなくなる…。いかに普段低音(根音)を頼りにしていたか、そして一人だけでは完結しないアンサンブルの難しさを痛感しました。
続く(この話長くなりそう…)