クラシックピアノ中上級者がジャズピアノで躓く理由 その2
前回は主にジャズピアノのイメージがそもそもないままレッスンに臨む方が多いという話を書きました。ここから先はワタクシの体験談です。今から思えば青春。若かった…(´-`)↓
そもそもクラシック専攻だった自分は、なぜジャズピアノに興味を持ったのか。
自分は元々耳コピで知ってる曲を弾いたり、ソルフェージュの授業で、メロディだけの楽譜に自分でハーモニーを考えて伴奏をつける課題では先生から褒めて貰えることも多く、自分で作ったりアレンジしたりするのは好きな方でした。なんちゃって即興演奏みたいなものも子供の頃から遊びでやっていたと思います。
そんな微かな自信からか、
「楽譜がないと何も演奏出来ないなんてダサいよね(´-`)❗️練習時間が無くなったら何も弾けないという事だし。」
という謎のイキり思想に支配され「ジャズ」という音楽が好き!というよりは即興演奏という能力を身に付けて、磨いていたい…!
即興演奏=アドリブ!
今までのクラシックピアノのレッスンには無かった要素!ジャズをやろう!という漠然とした想いで、当時の大学の授業に有ったジャズコースを受講したのがキッカケでした。
元々クラシック至上主義者?に対する妙な反抗心みたいなものが強かったのもあったと思います。
いやー…でも想像以上に辛かった。
結局自分がクラシック以外の世界を知らなすぎたんです。周りは元々ジャズ研やビックバンドでジャズが好きで既に演奏経験のある人たちばかり。
授業さえ受ければ、一度コツさえ掴めばグングン吸収してアドリブなんてすぐ取れるようになる(だって自分はきっとセンスあるし?)という若さゆえ?の根拠のない自信は、あっという間に打ち砕かれました…。
ジャズにも楽譜はありますが、メロディとコードネームだけが記されたシンプルなモノ。クラシックのように作曲者によって緻密に記されたものではないため、自分で考え作りあげる必要があります。
そして日本の音大のクラシックのレッスンや実技試験で、楽譜に書いていない事を自由に弾く能力というものを求められることはあまり無いです。
(ヤマハのグレード試験なんかでは即興演奏を求められるのですが、これも即興に苦労する音大生多いのですよ。いずれ書きます。)
クラシック畑の中では多少即興等の応用が効く自負がありましたが、自分より圧倒的に出来る人の中に放り込まれたら、そんなのチンケなものでした…。
そしてベース、ドラムと合わせるバンド編成であるということ。これも初めての体験でしたが、自分のリズム感の無さを嫌というほど痛感させられました…。
しばらく続きます〜(笑)自分の苦悩の歴史(⌒-⌒; )